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自分らしく生きたい

自分らしく生きたい

私が初めて不登校の親の会に参加したのは14年前のことでした。お母さん達の悩みや子ども の状況を聞くのも初めての経験でした。数回出席するうち、あることに気が付きました。親たちの発言の中で何人かが共通した内容のものでした。我が子が学校 の先生によって人格否定されて傷ついて、もう学校に行きたくないと言っていることでした。

学校で何が起こっているのか、考えて みました。先生は子どもたちを社会に生きていけるように支援・指導する立場の人です。子どもは子どもで学校という生活の中で自分らしく生きたいと思う存在 です。ただ単に自分らしくありたいと思う気持ちと、そのことが社会性と適応しなければと先生からは「今の君では駄目だ」というメッセージを受けることで しょう。自分らしく生きていたら社会ではやっていけない、と先生から言われるかもしれません。子どもの成長の中で起こりえる心の葛藤の一つといえるでしょ う。先生からのメッセージを子ども自身が理解できなかったのか、それとも指導する立場の未熟さか、そのメッセージが人格否定となり子どもの心に大きな傷を 残したのでしょう。

先日、私はテレビのニュース番組を観てとても驚きました。我が国の皇太子殿下が「雅子のキャリアと人格が否 定された」と発言していることでした。思えば、雅子さんは海外で幼少の頃から生活し、自分自身を自由に生きてきたのです。皇室に嫁ぎ、男子出生を望むべき 全体に奉仕するという心の葛藤は、私たちの想像を越えた悩みだったに違いありません。海外に出て自分らしく生きたい、また男子出生を未だできていない苦悩 の11年間が、周りの人から女性としての尊厳を踏みにじられた発言に繋がったことでしょう。私たちの仲間の多くの青年たちが自室にひきこもる時、その心の 中で何が起こっていたのか。青年たちが考える過程とあまりにも似ていることに気がつきました。

私は心の中で伝えたい。「雅子さん、ひきこもりを恐れずゆっくりと休憩してください」

編集部

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